パウエライトは、1891年にアメリカの地質学者ウィリアム・ハーロウ・メルヴィルによって、アイダホ州アダムズ郡のピコック鉱山で発見されました。彼はこの鉱物をアメリカの探検家で地質学者のジョン・ウェズリー・パウエルにちなんで命名しました。 パウエライトは、カルシウムとモリブデンからなるモリブデン酸カルシウム(CaMoO₄)で、紫外線(UV)を当てると明るい黄色に蛍光する性質を持っています。この蛍光性は、モリブデンが紫外線に反応することによるものです。 現在、パウエライトの標本は、ワシントンD.C.のスミソニアン国立自然史博物館(National Museum of Natural History)に所蔵されており、その中にはネバダ州トノパー産の結晶も含まれています。 また、パウエライトは、モリブデン鉱床の酸化帯や接触変成帯など、特定の地質環境で形成されることが知られており、インドのマハラシュトラ州や中国の内モンゴル自治区など、世界各地で産出が報告されています。 このように、パウエライトはその美しい蛍光性と希少性から、鉱物コレクターや地質学者の間で高い関心を集めている鉱物です。